鹿児島県議会 議員松里 保廣様からの
応援メッセージ

関東種子島会(西之表会)の皆さまには、ふるさと種子島(西之表)の
発展のため、日頃から多大なるご支援、ご協力を賜り感謝申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が世界中に及んでおります。緊急事態宣言は解除されましたが、人の動きが制限され、多くの社会経済活動をストップせざるを得ないというこれまでに経験したことがない事態となりました。
鹿児島県においては、県民の皆さんの我慢強い努力や医療関係者の最前線での献身的な努力などもあり、感染者数が一定程度に抑えられ、また、種子島においては、幸いにも感染者が発生していないところです。
しかしながら、観光産業をはじめとした事業者の方々や島民の皆さんにとっては、これまでに経験したことがない厳しい状況となっております。

このような状況を踏まえ、我々県議会は、いち早く県に働きかけるなど様々な取り組みを行い、中小企業への支援や、働く場の創出といった県独自の支援など、各般の対策が展開されているところです。
引き続き、感染症の事態の推移に応じて、県民生活や本県経済への様々な影響への対応がなされるよう取り組んでまいります。

離島地域においては、特に水際対策を強化するなど、感染拡大防止にしっかりと取り組みながら、社会経済活動を段階的に引き上げていくステージ「WITH・コロナ」に入ってきております。「新しい生活様式」を社会に定着させ、そして新型コロナウイルスを乗り越え、地域経済を回復に導き、さらに活性化していく必要があります。
特に観光については、極めて厳しい状況にあり、まずは段階的にということで、県独自の施策として県民向けの観光キャンペーンが開始されたところです。

種子島は、魅力のある様々なポテンシャルに恵まれております。世界に通用する健康、癒やし、長寿に有益な地域資源、いわゆる「鹿児島のウェルネス」を多く有しております。
人口減少や少子・高齢化の進行、これに伴う後継者不足などの課題に直面する中で、改めて地域活力の維持・向上に向けた取り組みを進め、これらを生かしていく必要があります。

まずは、「豊かな自然環境」に恵まれております。世界一の大きな海流である黒潮の影響により気候は温暖多雨で、大隈海峡に突き出す喜志鹿崎を北端に、美しい海岸線沿いにサーフスポットや海水浴場が点在しており、サーフィンなどマリンスポーツ目的等に移住者も多く、また、世界一美しいロケット打上げ施設といわれる「種子島宇宙センター」があり、多くの観光客がロケット打上げ見学に訪れております。
この他にも、大海蝕洞である千座の岩屋や、島内最南端の門倉岬、マングローブやヘゴ自生群落、太平洋と東シナ海を望む天女ヶ倉、ウミガメ産卵上陸地である長浜海岸など豊かな自然環境を有しております。

また、「安心・安全で豊富な食」にも恵まれております。全国的に知名度の高い安納いもをはじめ、さとうきびや早期水稲、かごしまブランドであるマンゴー、県内有数の生産地であるニガタケ、トビウオやトコブシなどがあります。
「個性ある歴史と多彩な文化」も有しております。種子島は、ポルトガル人によってもたらされた鉄砲など度重なる漂着船等との交流などに見られるような歴史的に重要な役割を果たしております。鉄砲と同時に伝わった西洋式鉄(ハサミ)は、種子島鉄として伝統工芸品になっております。

また、島の北端部の浦田神社は、我が国への稲作渡来初期の地として、「白ごめ」の種子をまいたといわれる巨石が祀られております。
地域資源等を活用した個性ある産業もあります。宇宙航空研究開発機構(JAXA) の種子島宇宙センターで大型ロケットの打上げが行われており、宇宙関連施設の立地やロケット打上げが地域の産業・経済に大きな影響を与えております。

また、農林漁業体験や民泊を行うグリーン・ツーリズム、ブルー・ツーリズム、またサーフィン、ダイビング、シーカヤックなどのマリンスポーツのほか、美しい景観や自然を生かしたサイクルツーリズム、アニメの舞台となった地域を巡るアニメ・ツーリズムといった新たな滞在型観光も促進されております。

青果用さつまいもについては、生産・加工・販売が一体となった安納いもの地域独自のブランド化に向けて「安納いもブランド推進本部」が設立されております。

今後とも、地域の恵まれた自然環境を生かして「稼げる農林水産業」に向けた取り組みを行うとともに、既存の観光資源の充実や新たな観光資源の発掘など「魅力ある観光地づくり」を推進していく必要があります。
また、これら種子島の資源を最大限に活用するためにも、ヒトの流れ、モノの流れ、情報の流れの充実・強化は欠かせません。
航空路運賃の低廉化や輸送コスト支援、情報通信基盤の整備について、県等にも働きかけながら着実に推進してまいります。

種子島はまだ発展する可能性を秘めていると思います。
これらのポテンシャルが最大限に生かされるよう、県や地元市町とも連携しながら、子育てや高齢者への支援、医療・福祉の充実、観光や農林水産業の振興などに取り組み、今後とも、県の東京事務所等とも連携しながら、種子島の更なる発展に向け全力で取り組んでまいりたいと考えております。

会長並びに役員、会員の皆さまの、ますますのご支援・ご協力、何卒よろしくお願いいたします。

鹿児島県議会議員
    松里保廣